ご挨拶

2022年6月吉日

第65回 NPO法人 日本口腔科学会 中部地方部会

会長 吉村 仁志
福井大学学術研究院 医学系部門医学領域
感覚運動医学講座 歯科口腔外科学分野

謹啓

 初夏の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 この度、第65回NPO法人日本口腔科学会中部地方部会学術集会および学術研修会の会長の任を仰せつかりました、福井大学の吉村仁志でございます。
 当初、令和4年10月2日に福井商工会議所での現地開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえて、誠に残念ながらWeb開催(オンデマンド配信)とさせていただきました。現地参加を楽しみにされていた皆様には大変申し訳ありません。
 第65回大会は、テーマを「口腔科学のさらなる発展を目指して」とさせて頂きました。口腔領域の生命現象の科学的な探求や口腔科学に関する討議が、より良い研究や治療の発展、さらには社会への貢献に繋がることを心より願っています。
 理事長講演では、本年4月に理事長に就任されました東京歯科大学口腔病態外科学講座の片倉朗教授に、これからの口腔科学会の活動の方向性につきましてご講演頂く予定です。本学会のさらなる発展や展開のために取り組むべき課題についてご教示頂ければと考えています。
 特別講演①/学術研修会①では、福井大学学術研究院医学系部門脳形態機能学分野の深澤有吾教授に「慢性疼痛の機序解明に向けた神経科学研究の最前線」と題し、疼痛の機序解明に向けた脳科学分野の最新の知見をご講演頂く予定です。また、特別講演②/学術研修会②では、福井大学学術研究院医学系部門血管統御学分野の木戸屋浩康教授に「生体内イメージング技術が解明する腫瘍微小環境のダイナミズム」と題し、腫瘍と血管の関わりについて、これまでのご研究と今後の展望をご講演頂く予定です。関連する他分野の研究展開についての学びが、より幅広い視野での口腔領域の現象や疾患を捉えられることに繋がればと思っています。また、関連分野の情報や知識を融合することにより、口腔科学の新たな発展に繋がることを期待しています。
 口腔科学に関わられる様々な分野で活躍されている先生方に積極的にご参加頂き、活発な議論が交わされる大会になりますよう祈念しております。皆様のご支援・ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

謹白